こんにちは、やなだです!
今回は【クラリネット上達のための練習方法】をテーマに進めていきます
「楽器はある程度演奏できるけど、もっと上手になりたい!」と思う方にぜひおすすめの練習方法。
音を出す、だけではなく “何を考えて練習するか” がポイントです
クラリネットが上手くなりたい!練習方法①呼吸を整える
まず、クラリネットは息を使って演奏する楽器なので、呼吸が大事なのはお分かりだと思います
それでは、その大事な呼吸、どのような意識を持って楽器に吹き込んでいますか?
たくさん楽器に息を入れようと思いっきり吹いている、あるいは何も考えていない
多くの方が↑に当てはまるのではないでしょうか
楽器に息をたくさん入れようとするのは間違いではないです
しかし、それだけでは ただ楽器を鳴らしているだけ になってしまいます
演奏するということは、あなた自身の音楽を表現するということ
楽器がある程度演奏できるレベルまで到達したあなたには、ぜひ意識していただきたいポイントです
ここでは呼吸を整えるポイント2つ、細かく見ていきましょう
1. 肺に息を入れる
管楽器奏者は腹式呼吸を使いなさい、お腹に息を入れて、などと言われた経験はありませんか?
人間の身体の構造上、息は肺にしか入りません
え、じゃあ腹式呼吸ってなに?と思った方のために、確認しましょう
※この図は医学的ではないので、あくまでも腹式呼吸のイメージ図だと思ってください
肺に息が入ることで、肺は大きく膨らみます
体の大きさは決まっているので、下にある横隔膜が肺に圧迫されるのがわかるでしょうか
そうすると必然的にお腹の方にも圧力が加わり、お腹が膨らむという仕組みになっています
先生方も肺にしか息が入らない、ということはお分かりです
何を伝えたいのかというと
- 肺にたくさん息を入れる
- 肺だけを意識すると、肩が上がる浅い呼吸になってしまうから、お腹(横隔膜)に意識をして
- 吐く息はしっかりとお腹(横隔膜)で支えて
横隔膜を動かす呼吸をしてほしい、ということになります
寝ている時の姿勢が自然と腹式呼吸に変化しているので、わからない方は試してみてくださいね
2. 一定の息の量を真っ直ぐ流す
先程の1つ目で、肺に息をたくさん入れることが必要だということを説明しました
次は、肺に入れた息をどうコントロールするのか、ということです
たくさん入れたとしても、上手くコントロールできなければ無駄になってしまいます
楽器を演奏するときは、一定の息を真っ直ぐ吹き続けるのがポイント
わたしが呼吸の練習+息のコントロールで、実際に行っている方法をご紹介します
- 口から肺いっぱいに息を吸う
- 「ふ」の口を窄めた形で、ほっぺたを膨らまさずに10秒間息を吹く(※斜め下に向けて)
- 息は完全に吹き切る
3つで1セット、毎日10回ほど繰り返しています
意識するところは、
- 吹く息は細く鋭い息で
- 0になるまで吹き切ること
たったこれだけなのに、半年続けて1.5倍くらい長く吹けるようになりました!
楽器は吹くことだけが練習じゃないですね
クラリネットが上手くなりたい!練習方法②イメージを持つ
練習効率を上げるために必要なのは、今何を練習しているのかを明確にすることだと思います
ここでお伝えするのは、その効率を上げるために意識することやイメージの作り方2つ
普段の練習に、ぜひ活かしていただきたいです!
1. 基礎練習で意識すること
ご自身で決まった基礎練習があるかと思います
「やった方がいいと言われているから、とりあえずやってみる」
と、重い腰を上げて基礎練習に取り組んでいませんか?
なぜ基礎練習が必要かというと、好きな曲を上手に吹くためなのです!
よく基礎練習は基礎、曲は曲、と別に考えている人がいるようですが、それは違います
せっかく基礎練習をしているのだから、どうせならその練習を曲に活かしましょう
地味なスケール→曲の旋律を滑らかに演奏するため
つまらないロングトーン→ブレないで真っ直ぐ演奏できるように
舌が疲れるタンギング→フレーズの切り替えしを美しく、また雑みで音楽の流れを止めないように
上記のように曲と関連づけることで、意味のある練習に変わってきます
なぜ練習しているのか、ということが分かるだけで、基礎練習も楽しくなってきませんか?
2. どのように演奏したいかイメージを持つ
何もイメージしないで出す音と、吹きたい音をイメージしてから出す音は全然違います
音楽って、感性だけじゃなくて意外と頭使うんですよね…
クラリネットの場合、低音・中音・高音・ハイパー高音で息の流し方が変化することをご存知でしょうか
同じ息の流れで吹いてた!という方は、これを機に意識してみましょう
低音域(最低音ミ〜真ん中のド):太く深い息
中音域⑴(真ん中のレ〜真ん中のラ):出しやすい息
中音域⑵(真ん中のシ〜高いファ):出しやすい息のまま素早く
高音域(高いソ〜上のド):細く鋭い息
ハイパー高音域(上のレ〜最高音):ハイパー細く優しい息
この息の流れを意識して、演奏してみてください
今までに比べて吹きやすくなりませんか?
どのような息を出すかイメージすることで、事前準備が整い、演奏しやすくなる
演奏にも準備が必要となってくるわけです
曲を演奏する上でも意識することはたくさんあります
- どのように演奏したいか
- 自分はどんな音を出したいのか
事前にイメージすることで、あなたの音楽に色が入ります
塗り絵を完成させるかのように、イメージ通りの音を出すために練習していくのです
クラリネットが上手くなりたい!練習方法③半音階スケール
冒頭で、呼吸が大切だというお話をしました
ここではその呼吸をと同じくらい大切な半音階スケールのお話です
なぜ半音階なのか。
それは、全ての音を鳴らす練習が必要だからです
全音の練習だけだと、当然、いつも鳴らさない音は鳴りにくいまま
実際に練習を続けた私が、どのような効果を実感しているかというと、
- 音の繋がりが滑らかになる
- 指が軽くなり、速いパッセージも簡単に
- 経過の雑音がなくなる
こんなにも良いことだらけ!
しかし、半音のスケール練習を始めて効果を実感したのは、約2ヶ月後くらいでした
時間はかかりますが、練習を続ければ確実に上達する未来があります
それが1日5分だろうと、1分だろうと関係ありません
定期的に続けることが何よりも大切なのです
そしてここまでくれば、ただ練習すれば良いわけではない、ということはお分かりなはず。
半音階スケールの練習で意識することは、
「指を抑える」ではなく、「指を放す」イメージ
どうしてもトーンホールは穴が空いていますから、それを塞ごうと意識してしまいがちです
そうすると指に無駄な力が入って、動きにくくなってしまいます
もともと指が吸い付いていて、それを放すイメージに変える
それだけで力の入れ方が変わりませんか?
ストレスフリーな演奏で、あなたの美しい音色に磨きをかけてほしいと思います
まとめ:クラリネットが上手くなりたい!毎日5分でも効果が出る方法3つ
毎日5分でも効果が出る練習方法を3つお話しました
一度に色んなことを意識しては練習効果が薄れるので、一つに絞って練習してみてください
その一つがクリアできたら次、その次、と順番に攻略していくのが効率良く上達する道だと思います
二兎追うものは一兎も得ず、少しずつ一緒にがんばりましょう!
練習は短期集中型タイプです!1日2時間が限界。